本校はおかげさまで開学28年を迎えました。長崎大学医学部や200を越える実習施設、関係機関の皆様や現場で活躍している卒業生の皆様との連携や協力があってのことと感謝しています。誠にありがとうございます。

私が作業療法を学んだ３年制専門学校は、当時は救急の総合病院の隣という立地でした。学生時代から救急車が日常のように出入りしていた環境なので、否応なく医療の臨場感の中で学んでいました。数年の臨床勤務ののち務めた四国の専門学校は、山間部ののどかなところで単独の学校でした。ここでは医療という臨場感がまるでなく、職業イメージや医療職のアイデンティティを育くむことに苦戦した記憶があります。学ぶ環境をどのように整えるかということは、いつの時代も大きな課題です。

これら教育機関と臨床現場で学んだことから、今後は教育と臨床のさらなる連携を模索すべく連携強化病院・施設契約を進めます。臨床現場をより身近にすることで、学生は早期から職業感を育むことを期待し、教員も契約機関へ出入りすることで一層の臨床力を向上や、学内での教育への反映を期待します。また、学生と教員が同じ臨床の場での共体験が増えることで、より一層共感した職業観の育成に寄与するものと期待しています。さらには、教員が卒業者と臨床の場を共有することで、育成のサポートを学生時代のみに限らず、臨床における育成にも拡大し、より連続的なキャリア育成に関わる機会が増えていくことになります。学校から臨床の場まで、切れ目のない連続性のある成長を、教員も共有していきたいと考えています。

単独の専門学校では、なかなか医療や介護の臨場感は現実的ではありません。実習で学生と接していた時から、この現実感のないギャップを埋めるような工夫が必要だと考えていましたので今まで以上に臨床現場と連携できるよう取り組んでまいります。そして我々教員は、学生さん達のリハビリテーションや、理学療法士・作業療法士への情熱や想いを実現するために、一丸となってサポートいたします。

厳しくも楽しい、記憶に残る3年間を本校で共に学び、結果を出しましょう。ハートフルな教員たちがあなたを待っています。